ルルア・モスク

フスタートの東側、ムカッタムの丘の麓には広大な墓地(南のカラーファ)が広がり、その東端ムカッタムの丘の麓に位置している。1015/6年にファーティマ朝6代カリフ、ハーキムがルルア・モスクの建設を命じた。ムカッタムの丘は古くから石切り場として機能しており、このモスクもその荒石で建設された(1)。

高く盛り上がる岩盤の上に、幅5メートル奥行3メートルの部屋を3階建てとし、それぞれの部屋にはミフラーブがあった。他に類例のない、塔状のモスクで、ファーティマ朝の墓地に位置していることからも、シーア派の葬送儀礼との関連が考えられる。1919年の豪雨で3階部分と2階の一部が崩壊した(2)。近年イスマーイール派の一派であるボーホラー派の最大勢力ダーウード派の資金で3階建てに修復された。