ジュユシー・モスク

フスタートを見下ろす、カイロの東にそびえるムカッタムの丘の上に位置する。宮殿都市カーヒラの城壁を石造に改築したバドル・ジャマーリーが1085年に建設した建造物である。彼はファーティマ朝第8代カリフ、ムスタンスィルのアルメニア人宰相で、アミール・ジュユーシー(軍隊長)の称号を持つ。入り口のインスクリプションにはマシャッド(祠堂)と刻まれる。ただし、当時の墓は発見されておらず、その位置から、見張り塔、巡礼のための場、モスクなどさまざまな説がある。

建物全体は間口15メートル奥行き21メートルの建築で、北西入り口中央にミナレット(1)が立ち、中庭を介して礼拝室があり、中央奥のドームの下にはファーティマ朝の漆喰浮彫ミフラーブがある。屋上に小さなドーム建築(80センチ四方で高さ3メートル)が載り、それぞれミフラーブがつくられる。2つは近年まで現存し(2)、1990年代の修復によって3つが付加された。